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軽旅トク(@karutabi)です!
今回紹介するのはMSRから発売中のヤバいほど軽量化されたULテント。
総重量790gの「カーボンリフレックス1」です。
えっ、数字間違ってない?いえ間違ってないんです!
重量と使い勝手、合わせて紹介していきます。
良ければ最後までご覧くださいませ。
カーボンリフレックス1 / MSR
商品詳細
最小重量 (フライ/本体/ポール) | 660g |
総重量 | 790g |
収納サイズ | 43×13cm |
フロア面積 / 室内最大高 | 1.63m² / 86cm |
定員 / ドアの数 | 1名 / 1箇所 |
フライ材質 | 7D リップストップナイロン 耐水圧1,200mm デュラシールドポリウレタン&シリコンコーティング |
ポール材質 | イーストンカーボンION |
キャノピー / フロア材質 | 10D ナイロンマイクロメッシュ 15D ナイロン 耐水圧1,200mm エクストリームシールドポリウレタン&DWRコーティング |
価格 | ¥69,300(税込) |
1人用のUL使用のダブルウォールテントです。
各所に軽量化のための工夫がされています。その中でも一番目立つのはテントのポールがカーボン製なこと!あとでも紹介しますが実際に持つとヤバ軽いです。
非自立式でペグを打つ必要はありますが、重さの体感的にはタープ泊となんら変わらないくらいです。
MSRとはどんなメーカーなのか?
1969 年にラリー・ペンバシーがMountain Safety Research を立ち上げた当時の目標は、登山家にとってベストなギアをつくることでした。
ラリーが起こした革新は、彼自身が登山家として抱えていたフィールドでの問題に基づくものでした。バックカントリーに行く人は当時から進化し、それに合わせてMSR の製品も進化し続けました。
しかしながら、MSR のデザイン哲学だけは変わらずにいます。登山家に向けた製品をつくる場合であれ、ミニマリストに向けた製品をつくる場合であれ、MSR は常に信頼のできる、高性能のアウトドアでのソリューションとなる製品をつくり続けています。
出典:MSR公式
近年登山家だけでなくキャンパーの間でも急激に愛好者が増えているブランドです。
アメリカのブランドらしい洗練されたデザインがめちゃめちゃかっこいい!キャンプ場でもMSRのテントはひときわ目を引いています。
私もキャンプを始めたときからの憧れもあり、今回MSRのテントデビューです。
なぜカーボンリフレックス1を購入したのか?
以前からMSRのテントシルエットには憧れがありました。今回は夏場のテント泊用軽量化を考えて購入に至りました。
虫の居ないところならフロアレスで行くんですが、難しい時用に軽量シェルターを探していました。皮膚が少し弱いので、毛虫にやられたりダニにやられたり毎年病院にいっている軽旅なんです。。。
カーボンリフレックス1ならば求める条件はクリアしていて、金額がネックで購入できていませんでした。
タイミングよく楽天ポイントが大量にあり期限切れ寸前だったのでぽちってしまった感じです!
カーボンリフレックス1の購入方法は?
AmazonやYahoo、楽天で購入可能です。
またMSR商品取扱店であれば、店頭で実際に触ることもできると思います。
国内正規品だと3年保証がついているので、何かあったときでも安心です。ただし高い!
とにかく安く手に入れたい人は保証はないけど、海外の並行輸入品を自己責任で購入するのもありかもです。
テントと付属品はこんな感じです
テント本体、フライシート、カーボンポール、ペグ9本、スタッフバック、修理用シームコート。ガイラインはフライシートに最初から接続しています。
スタッフバックに付属品は全て収納可能です。結構細めでキレイに収めるのに苦労するので、私は別のスタッフバックを利用しています。
グラウンドシートは付属していないので、必要であれば別途購入する必要があります。
一応購入していますが、純正グランドシートの重量が130g程度あるのでかりかりに軽量化したいときは私は使用しないと思います。ただしフロアは15Dの素材なのでグランドシートがないと破損の危険が高まります。
重さを測ってみるよ!
テント本体が実測262g。
フライシートが実測220g。
カーボンポールが実測151g。
ペグ1本が実測9g。9本で81g。
ペグまで含むと実測値での最小重量724gで、ペグを抜くと643gなのでだいたい公表値どうりでした。
最後に純正グランドシート134g足すと858gがフルセットの重量です。
カーボンリフレックス1の設営方法を紹介
グランドシートを設置&ペグダウン
純正グランドシートはポケッタブル構造になっているので、クルッと取り出して広げていきます。
私はポケット面が上に来るように設営しています。
付属のペグを4点ペグダウンしておきます。この4点さえ先にダウンしてしまえば、強風時でもスムーズに設営ができます。
ペグダウンの位置はグランドシート位置に合わせれば、テント設営時もほぼ調整が不要です。
インナーテントを設置
グランドシートの上にインナーテントを広げます。
グラウンドシート設営時にペグダウンしているので、そこにインナーテント4隅を引っ掛けます。
メインカーボンポールを設置
カーボンリフレックス1のポールは2種類あります。長いメインカーボンポールと、短いサブカーボンポール。
まずはメインカーボンポールを組み立てていきます。
インナーテントフロアのグロメットに片方挿入後、もう片方も同様にグロメットに挿入します。
サブカーボンポールを設置
テント中心の吊り下げクリップを引っ掛けたら、その上にサブポールを設置していきます。
この時インナーテントを吊り下げるのは中心1点だけにするとサブポールをつけやすいです。
サブポールをテント天井の中間点にある2つのグロメットに挿入します。
全てのクリップを引っ掛ける
パチパチと気持ちよく接続できます。接続が難しいときはクリップ側を引っ張るのではなく、カーボンポール側を曲げることで生地にダメージを与えずに行えます。
インナーテント完成。天気のいい日はこれだけで過ごすのも気持ちがいいです!
フライシートを設置
ちょっと写真がわかりにくいですが、サブカーボンポールにフライのグロメットを装着します。
テント天井の中間点でベルクロ固定します。
あとメインカーボンポールにも2箇所ベルクロで固定します。位置は張り綱の裏あたりにあります。
フライシート4隅をペグに引っ掛けます。ここではテンション調整は後回しにします。
残り5点ペグダウンで張り綱設置
前室用の1点をまずはペグダウンします。これで張り綱分以外は完成。
最後に前後左右4点をペグダウンして張り綱をすれば完成です。
カーボンリフレックス1は超軽量で生地も極薄です。大丈夫だとはわかっているけど念の為強度アップに張り綱はしておいたほうが良いです。
おまけ トレッキングポールを使って自立させる方法
カーボンリフレックスシリーズは非自立式テントなので、ペグダウンが絶対に必要です。
ただしトレッキングポールを使用して設営することで、ペグ無しでも自立させることが可能になります。
ペグを忘れたとか、地面固すぎてペグダウンできないとか、あまりそんな機会はないかもしれませんが知識として紹介しておきます。
トレッキングポール2本用意する
トレッキングポールまたはタープポールなどでも代用が可能です。2本ありテントの短辺より少しながければ代用がききます。
トレッキングポールを差し込む
ペグダウンを本来する箇所にトレッキングポールを差し込みます。
固定できれば何でもいいです。私はトレッキングポールに巻き付けて固定しています。
カラビナとかがあればもっと簡単にできると思います。
もう片方も同様に固定しましょう。
あとはいつものように設営するだけ
この状態まで持ってこれたら自立させることは成功です。
あとはいつもどうり設営するだけです。
この設営方法だと張り綱は難しいので、耐風性などはどうしても下がってしまいます。
もしものときの緊急対応だと思っておいてください。
カーボンリフレックス1の性能を紹介
インナーテントはマイクロメッシュ
インナーテント全面が、通気性が高く開放感のあるマイクロメッシュでできています。
非常に開放感があり天気のいい日はこれだけで過ごしたくなります!
通気性にも優れているので、夏場などの暑い時期に大活躍しますね。
フライシートが極薄7D生地
フライシートの生地がまさかの7D!薄いから夜のライトが映える!
冗談でしょうってくらい薄いです笑
ポールから生地までとことん軽量化しようというコンセプトが強く感じられますね。
耐水圧は1200mmあり、シリコンコーティングされているので多少の雨なら心配はいりません。
薄いので乾かす・片付けるは超簡単です。ただし、強風時は破れたりしないか少し心配になってしまいます。
張り綱をするときも、ピンピンに張るのではなく少し余裕をもってあげたほうが生地へのダメージは減らせそうです。
フライシート入り口がノージップ仕様!
出入り口も軽量化のためファスナーさえ省いています。徹底した軽量化だ。。。
フライシートの出入り口はベルクロ+フック2箇所で固定する仕様になっています。
慣れると夜間光がなくてもバリバリってベルクロ開けるだけででれるので簡単だったりします。
ただし、若干の隙間はできてしまうため爆風のときは内部まで風が入ってきそうです。
必要最低限の収納
小物ポケットが一箇所。
ランタンフックは3箇所あります。ガイライン張って洗濯物も干せそうです!
インナーフロアがバスタブ構造
インナーフロアはバスタブのように立ち上げてデッドスペースをなくしています。
ソロ用のサイズなので足元までしっかりとスペースが取れるのは嬉しい点です。
私は整理整頓が苦手なの足元まで荷物広げてその上で寝ることもあります。バスタブ構造のおかげでテント壁も縦にあがっているのでいいですね!
コーティングで3倍長持ち!
インナーフロアのコーティングはエクストリームシールドシステムになってます。従来の標準的なコーティングと比較して約3倍長持ちらしい!
縫製によりシームテープ処理をなくしているので、シームテープ劣化などの心配もなくてよいです。
「MSR テント」で調べると加水分解に弱いとか最初に出てくるので、このコーティングの変更は嬉しいですね!
付属のシーム剤は防水効果薄れたら後から塗布できるように入っています。
こういう細かい気配りが嬉しいですね!
実際に使用して感じたメリット・デメリット
軽いは正義
軽さはマジで圧倒的です。しっかりとダブルウォールなのに790gは凄すぎ!
夏場の縦走登山で荷物削りたい時はシェルターだったのを、カーボンリフレックス1に変更するのもありかなと思うくらいです。
前室は小さいけど便利
スペースとしてはかなり狭いですが、最低限の前室が役に立ちます。
雨の日のちょっとした調理、靴の保管場所、ザック置き場。
ただし、強風時は前室は潰れるくらいに思ったほうがいいです。風の吹き込み、生地の撓みで前室無くなります。
入口の高さがもう少し欲しい
インナーテントの最大高さ86cmもかなり低いんですが、それより低いのが入り口!
フライシートの入り口部分がインナーテントの入り口より10cmは低い為、テント内に入る時かなり体勢がキツいです。
私は身長が175cmですが、完全に四つん這いにならないと上手く入れない笑
内部は十分な広さ
山と道のUL Pad15 L+を敷いてピッタリくらいの広さ。
mont-bellのULエアパッドだとこんな感じ。
175cmの私がめいいっぱい体を伸ばしても足りるくらいの長さなので、ソロで使用なら問題ないですね!高さだけもう10cmほしかった!
カーボンポールの取り扱いは注意する
カーボンはクラックが入るとそこから一気に割れてしまうので、パッキングでは少し気を遣ってます。
ただし、カーボンポール自体は強風でテントが揺れても、ポールのしなりでいなしている感じがあるので安心はできます。
使う側が輸送時や設営時に手荒に扱わなければ、非常にいい素材だなと感じました。
付属のスタッフバック狭すぎ問題
軽量テントのあるあるですが、重量を削る為にスタッフバックが狭いことが多いです。
カーボンリフレックス1も同様で、撤収時に急いでいたら同梱のスタッフバックに収めるのはかなりイライラします。
少し重量増になりますが、私はゴアテックス製の大きめスタッフバックに変更して使ってます。
撤収時にサッと入れれるのはノンストレスです!
強風時はテントがしなって力を逃してる
カーボンポールや極薄フライが強風時はかなり変形します。
最初は大丈夫かなって心配になりましたが、ポールのしなりでうまく力を逃してるんだとわかりました。
この記事執筆時点では山の稜線上などでは試していないので、今後使用状況は追記していこうと思います。多分このテントを悩んでいる人は底が一番気になると思うので!!
まとめ
ULテント カーボンリフレックス1の魅力は少しでも伝わったでしょうか?この異常な軽さを出すために散りばめられた工夫、使ってみて改めて感じました。
購入前は価格高えな!って思ってましたが、この機能・素材・ギミックなら納得な感じです。
皆さんも是非ULテントお探しの際には790gのカーボンリフレックス1候補に入れてみてください!
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コメント
本テントは夏や気温が高い環境下限定で利用するテントとして理解していいでしょうか、秋の最低気温が5~10℃程度では、インナーテントがメッシュではない素材が妥当ですよね。
ニッチャマさん
インナーがフルメッシュなので、メイン使用は盛夏。
春秋は防寒をしっかりすれば問題なく使用できています。
春や秋などの気候で使用される場合は、インナーメッシュ以外を選択したほうが多少保温性はマシかと思います。
個人的には使いたいテントを使いたいときに使う!って感じなので、冬にも担いでいったりしています笑